大腸メラノーシス

大腸メラノーシスは大腸が黒くなってしまう症状

原因は刺激性下剤の長期使用

大腸メラノーシスになると腸の働きが鈍るので注意

 

大腸メラノーシスは大腸の腸管粘膜に黒い色素が沈着する症状です。自覚症状はないものの、色素の沈着によって大腸の壁が硬くなり伸びたゴムのようになってしまいます。そのため大腸の働きが低下して、便秘を悪化させることになります。

 

そもそもなぜ大腸メラノーシスになるのでしょうか。これは便秘を改善するための下剤の使いすぎが原因です。下剤の中でもアロエやセンナ、大黄などの成分が含まれる「アントラキノン系」の刺激性下剤が、大腸メラノーシスを起こすことが分かっています。

 

つまりもともとは便秘を解消しようと使い始めた薬が、結果的には大腸の働きを弱めてしまっているのです。さらに大腸メラノーシスを起こすということは、長期間刺激性下剤を使っている証拠でもあるので、自覚症状がないとは言っても、便秘を根本的に改善する必要があります。

 

 

大腸メラノーシスを改善するためには

 

大腸メラノーシスの改善には、アントラキノン系の刺激性下剤の使用を止めること以外には今のところ主だった方法はありません。刺激性下剤を止めれば、1年程度で徐々にピンク色の腸壁が戻ってきます。

 

とはいえ長年下剤を使っている人が急に薬を止めることが難しいことも事実です。

 

そこで、まずは機械性下剤などに切り替えることをおすすめします。機械性下剤は便のカサを増やしたり、便をやわらかくして便通を促す薬で、副作用が少なく大腸粘膜を刺激することもありません。

 

代表的なものでは「ミルマグ」などのマグネシウムを含む薬が有名ですが、できれば病院で検査を受けた上で処方される薬の方が良いでしょう。

 

始めは薬の作用を物足りなく感じるかもしれませんが、便秘の改善には時間がかかるものなので焦りは禁物です。少しずつ腸の自然な働きを取り戻して、最終的には薬なしでもお通じできるよう、健康な腸を目指しましょう。